THEworldレジスタンス建白書

 関係はさらに深まり、わたしが家を出る二週間前には抜き差しならない関係になっていました。毎日二回、朝と夕方には車の中でおじさんの指でイカされ、フェラチオ奉仕をするようになっていたのです。それどころか、昼間の学校にまでおじさんはやってきて、誰も居ない教室や生徒会室、ミステリー研究会の部屋や体育倉庫、校舎裏でわたしとの行為を求めるようになっていました。(おじさんがどうやって学校の中に入って来ていたのかは知りません。でも、不動高校ってそういうところがルーズというかフリーだったから、案外正々堂々と来ていたのかもしれませんね。とにかくおじさんは校内でもわたしにいやらしい行為を迫るようなっていたのです)


 おじさんの性欲は口を使って抜き取るだけでは収まらなくなっていました。授業と授業の合間にわたしは、制服姿のまま校舎裏の壁や生徒会室の壁に両手を着いて、後ろからスマタという行為をさせられていました。ズボンのチャックから出したおじさんのモノを、後ろからわたしのアソコに直接宛がい、入れる事なく太腿で挟みつけて摩擦する行為です。それはとても刺激的で、それだけに危ない行為でした。誰かに見つかってしまうかもしれないという恐怖もあります。わたしは躊躇いながらもショーツを膝の辺りまで下ろして、スカートからはみ出したお尻とむき出しのアソコをおじさんのペニスと触れ合わせるのです。すぐに湿り気を帯びたいやらしい音がして、わたしの身体は授業中からおじさんとの行為を考えて濡れていました。入れる事はないけど、限りなく本当のセックスに近い行為です。とても無防備で、いつ処女を散らされても不思議ではない危険を孕んでいるだけにセックスより淫靡と言えるかもしれません。おじさんはわたしの腰を掴んで、まるで先生が女子生徒を校内レイプしているみたいにわたしのお尻に腰を叩きつけるのです。わたしの理性はおびただしい背徳感と快楽に麻痺してしまい、膝がガクガクと震えてしまいます。壁に両手を着いていても立っているのが困難になってしまいます。
 ついには壁をズルズルと滑り落ちて、頬を地面に着いたお尻だけを高く掲げた卑猥なポーズで後ろから獣のように下半身を遊ばれてしまいます。それでもわたしは、なんとか歯を食いしばっておじさんのモノを太腿で挟みつけて刺激し続けるのです。それはそうしないと、次の授業が始まるまでにおじさんをスマタで射精に導かないと、無条件でわたしの処女を犯してもいいという約束をさせられていたからです。これはとても危うい約束でした。どういうわけかおじさんは、なかなか射精してくれないのです。ピンチでした。いつも時間ギリギリでした。この間、おじさんは無防備に剥き出しになっているわたしのアソコに指を一本突き込んで、下準備だとばかりに甘いストロークをさせているのです。襞がめくれ、鈍い音をさせながら指が奥にまで刺さる感触がありました。もし少しでも遅れていたら、わたしの処女は本当にその場で犯されていたと思います。思いっきり太腿で締め付けて、どうにかおじさんを射精に導いていました。恥ずかしい声で鳴きながら床に涎を垂らしてイカされ、おじさんの精液が溶けたわたしのお尻に振りかけられていたのです。


 そんな恍惚とした最中、いつも思っていました。このままでは、わたしの処女は間違いなくおじさんに犯されてしまう、いつか快楽に屈して身体を許してしまうと……。どんなに強固に堪えていても、どれぐらいはじめちゃんの事を想って最後の一線だけは拒んでいても、いつかその防御壁はおじさんの巧みなテクニックによって突き崩されてしまう。おじさんの本性が普通の優しいおじさんでないような気がしていました。わたしはとんでもない過ちを犯してしまったのではないのだろうかと思えてきました。でも、全てが遅すぎたのです。もう後戻り出来ないところまで、わたしの心と身体の両方は追い詰められていたのです。


 そしてその日は、青だった信号が赤に切り替わるようにごく自然とやって来たのです。それは家を出る一週間前の金曜日の事でした。放課後、いつものように車の中で一連の行為を終えた後、制服の乱れをいそいそと直しているわたしにおじさんは、「明日、ホテルへ行こう。最高の部屋を予約しておくから」と誘ってきました。
 わたしは驚いておじさんの方を見ました。おじさんは真剣な表情でわたしを見つめて……。ついにその時が来てしまったんだと思いました。おじさんはわたしの処女を散らす覚悟を決めたのです。いいえ、なんらかの理由があってわたしの処女を犯す最高のタイミングはそこだと判断したんだと思います。前にも書きましたが、おじさんはそういうタイミングを計るのがとてもうまいのです。
 わたしは、「こ、困ります、わたし……おじさんの事はとても大切です、大切に思っています……でも、そういう事は……それにわたし、はじめちゃんの事が……」と言いましたが、おじさんは「明日まで時間があるからゆっくり考えるといい。もしその覚悟が出来たなら電話をくれるだけだ。いつでも迎えに行くからね」と言って車を走らせました。
 わたしは道路にポツンと取り残されて、その夜は結局一睡も出来ませんでした。寝ようとしても眠れなかったのです。目を覚ませばおじさんが居て、わたしの服を脱がせて、強引に脚を左右に広げさせて、わたしは抵抗する間もなくおじさんに純潔を貫かれて……焦っていたんだと思います。このまま何もせずにいたら、自分は本当におじさんに抱かれてしまうのではないか……。
 次の日の朝、わたしはシャワーを浴びるとはじめちゃんの家に行きました。土曜日なのに学校の制服を着ていた日の事です。はじめちゃんも覚えているのではないでしょうか。わたしの姿を見たはじめちゃんは不思議そうな顔をして、「なんで制服を着ているんだ?」って聞いてきましたね。わたしは全てを打ち明けようと思っていました。これまでおじさんにされてきた事、していた事、過ちの全てをです。
 そうしてわたしは、はじめちゃんに引き止めて欲しかった。大切な何かがおじさんによって引き裂かれてしまう前に、ずっと育んでいた掛け替えのないこの想いを告げて、はじめちゃんにわたしの想いを受け止めて欲しかった。わたしは覚悟を決めていました。はじめちゃんなら、はじめちゃんになら……はじめちゃん以外の男の人と深い関係になりたくなかった。
 覚えていますか。わたしが思い詰めた顔をした時、はじめちゃんは、「わりぃ、これから用事があるんだ」と急いで部屋を出ていきましたよね。わたしは、「待って、大事な話があるのはじめちゃん!」と懸命に引き止めました。顔は泣きそうなぐらいに引き攣っていたと思います。でも、はじめちゃんは、「ホントごめんな。俺、急いでるんだ。帰ったら聞くからさ」って……。振り返りもせずそのまま玄関を飛び出して行きましたよね。おばさんに聞いたら、はじめちゃんは玲香さんに呼び出されてデートに出かけたって教えてもらいました。とても悲しかったです。ガラガラと音を立てて、心が壊れてしまったんじゃないかと思うぐらい悲しかったです。泣きたいぐらいに……。いいえ、実際泣いていました。気がついたらわたしは、迎えに来たおじさんに優しく慰められ都内でも有名な高級ホテルへと連れられていました。


 ホテルの部屋に入るなり、おじさんはわたしを背中から抱きしめました。制服がしわくちゃになるぐらい胸を激しく揉みしだいてきました。背後から有無を言わせずわたしの胸を揉みしだいたのです。スカートのお尻に硬くなったモノを擦りつけ、わたしを横に向かせてキスをしました。スカートはめくれ、ズボンの膨らみが白いショーツに包まれたわたしのお尻を犯すように動いていました。舌をたっぷりと絡めて唾液を飲まされ、おじさんはわたしを立たせたまま、服を一枚一枚ゆっくりと、まるで制服を脱がす事を楽しむように剥いでいったのです。
 わたしはじっとしておじさんの手で制服を脱がされ、まだ泣いていたと思います。でもおじさんはその事に一言も触れませんでした。触れようともしませんでした。もしかしたらおじさんは全部分かっていたのかもしれません。わたしが深く傷ついているのを知っていたのかもしれません。人は、特にわたしのようなまだ精神的に未成熟な年頃の女の子は、ひどく心が折れてしまう出来事に直面してしまうと自暴自棄になってしまう事があるのは知っていましたが、まさかわたし自身がそうなるとは思ってもいませんでした。あんな辛い心境でなければ、おじさんに誘われるまま腰に腕をまわされ部屋のドアをくぐる事などなかったでしょう。でもそういう事も含めて、昨日の内からホテルへ誘っていたのかもしれません。計算していたんだと思います。そして、その計算は見事に的中したのです。