THE worldレジスタンス建白書

 最初はおじさんのモノを手で扱いてスッキリしてもらっていました。何も分からないわたしにおじさんは、男の人のモノの扱き方を親切に教えてくれました。「男子はこうやりながら好きな女の子の裸を想像して、たとえば美雪ちゃんの裸やブルマー姿、真面目な美雪ちゃんがセックスされているシーンを想像してマスターベーションをするんだよ」とも教えられました。車の中でです。わたしはズボンのチャックから飛び出したおじさんのモノに指を絡め、クラスの男子が、わたしのセックスシーンを想像しながらマスターベーションする場面を思い浮かべてしまいました。軽い眩暈がしていました。きっと想像の中でわたしは、すごい事をされているんだと考えてしまいます。わたしは、男子達がわたしのセックスシーンを想像しながらマスターベーションをするのはこんな感じなのかしら、と思い悩みつつ、おじさんのモノを優しく扱いてあげました。おじさんのモノは黒くて硬くて太くて、血管が浮き上がっていて、とてもたくましいです。とても立派だと思います。子供の頃に見たはじめちゃんのとは比べ物になりません。わたしはこんな大きなモノがほんとに女の人のアソコに入るのかしらと、いつも驚きと困惑の眼差しで眺めていました。
(ごめんね、はじめちゃん。でも事実なんだよ。あと、男の人のってあんな形をしてるんだね。知ってたのと違ったから、わたしすごくビックリしちゃった)


 恐る恐る上下に扱きます。そそり立ったおじさんのモノは、指が火傷してしまうんじゃないのかと思うぐらいに熱くて硬くて、胸はどうしようもなく高鳴ってしまいます。なんて淫らな事をしているんだろうと自戒することもあります。でも、頭が酸欠したみたいにぼーっとして、知らず知らずおじさんの教え通りに指を上下に動かしてしまうのです。広がったエラの部分に人差し指を巻きつけ、慎重に動かします。ちょうどリレーのバトンを握るような仕草です。時々おじさんに言われて早くしたり遅くしたりもします。赤黒い亀頭の先端から溢れる先走り汁を指先に馴染ませ、おじさんが気持ちよくなるように扱いてあげます。
 最初は大変でした。どうやったらいいのか分からずにオドオドしながら、ただ単に手を動かしているだけでした。不慣れな上に未知なる物への恐怖心も働いていて、おじさんを射精に導いてあげるまでにかなりの時間がかかった事を覚えています。手の平に熱い精液が飛び出してきた時は、とても驚いたと同時にすごく感激しました。わたしの手で、わたしの手コキで大好きなおじさんを射精に導けた事に、わたしはある種達成感のようなモノを感じていたのです。あまりの嬉しさにその日は、覚えたばかりの手コキでおじさんのモノから三回も精液を抜き取ってあげました。おじさんも、「若くて美人の女の子にしてもらったおかげかな、こんなに射精したのは久しぶりだ。これからは毎日頼むね、美雪ちゃん」とすごく喜んでくれました。
 手コキの次はフェラチオの勉強をしました。おじさんはわたしが一生懸命手コキをしている間、わたしの頭を、わたしの長い髪を優しく撫でてくれます。「いつになっても初心でいいね。いかにも処女って感じの指使いだ。美雪ちゃんの白くて細い指でシコシコされると最高だよ。まるで何も知らない小学生の女の子に扱かれてるみたいだ」っておじさんは言ってくれます。わたしは恥ずかしくってはにかんでしまい、おじさんのモノをより早く扱くのです。竿の下に垂れ下がった毛むくじゃらな袋の部分に左手を添えて優しく揉みほぐします。男の人はそこも感じる事をおじさんが教えてくれました。繋ぎ目の部分をチロチロと舐められると特に弱いそうです。おじさんもすごく喜んでくれます。だからわたしは、右手で竿の部分をシコシコと淫らに扱きながら左手で袋の部分を包み込み、ヤワヤワと刺激してつなぎ目部分を舐めてあげます。それから指先で髪を耳元にかきあげ、先端を口に含んでゆくのです。


 この時わたしは上半身だけを助手席から運転席の方へ投げ出しています。ムワッとした匂いがして、わたしはおじさんのモノを……。とても熱いです。指で触っていた時よりも熱くて、舌の上に焼き鏝を押し付けられたみたいに。それととても不思議な味がします。おじさんの匂いです。
 赤くてツルンとした先端に可愛らしくキスをして、突き出した舌で舐め回します。ソフトクリームでも舐めるように動かすのです。この間も右手は竿をシコシコと扱いています。左手で袋を揉みほぐし、おじさんの先端を真心をこめて奉仕するのです。舌の表面がビリビリと痺れて、顔を見上げて、「気持ちいいの、おじさん?」というふうに尋ねます。声には出していません。上目使いにそう尋ねるのです。それに対しおじさんは穏やかに笑うばかりで何も答えてくれません。大きな手の平でわたしの頭を撫でてくれて、「もっと舌に唾を乗せて、援助交際慣れした女子高生みたいに舐めてごらん」と言ってくるのです。


 わたしはフルートを吹くように、長くてたくましいおじさんのモノを横向きに唇で挟んで刺激します。いやらしいほってりとしたフルートの吹き方です。わたしはそういう時、放課後の音楽室で全裸になってフルートを吹かされている自分の姿を想像してしまいます。全裸だけど、白色のハイソックスと学校指定のローファーだけは履いています。楽曲はフルート・ソナタです。
 音楽室に澄んだフルートの音色が響き渡り、椅子に座ったおじさんがいつの間にか姿を現します。おじさんは全裸でフルートを演奏するわたしを舐めるように眺めて、わたしは視線を意識してしまうのです。その思いは、楽曲が終わりに近づくにつれ激しく高ぶっていきます。額から汗を噴き出し、どうしようもなく高ぶっていきます。そして演奏が終わるとわたしは、椅子から立ち上がったおじさんによって木の枝になったばかりの青い果実をもぎ取るように犯されるのです。立ったまま後ろから犯されるのです。両手にフルートを握り締め必死に声を押し殺して、わたしは人形のように犯されるのです。
 興奮していたのかもしれません。ロストバージンのセックスに対して拭いきれない抵抗感を抱きながらも、心の奥底ではおじさんに抱かれるのを期待していたのかもしれません。目は涙がいっぱいで、おじさんのモノを舐めながら興奮していたんだと思います。
 だからわたしは、おじさんのモノに唾を吐きかけます。たっぷりと吐きかけます。はにかんだわたしが唾を吐きかけ、満遍なくまぶしてからいやらしい音をさせてしゃぶり上げると、おじさんが喜んでくれるからです。「清純そのものな美雪ちゃんが、高級ホテトル嬢みたいな顔でおしゃぶりしてる」と子供みたいに喜んでくれます。たくましいおじさんのモノが、さらに硬度をグンと増すのです。すごく立派な姿です。こんなモノで一気に貫かれたとしたら、わたしはどんなふうになってしまうのだろう、わたしはどういう女の子に変えられてしまうのだろうと、そればかりを考えてしまいます。どうしてなのか、はじめちゃんよりもおじさんの存在の方が大きくなってしまいます。身体の奥はズキズキと疼いて、早く楽になりたいと訴えていました。いっそこのまま処女を散らしてもらったらどれだけ楽になれるかと思った事もあります。
 でも、何があろうともそうするわけにはいきません。わたしは、はじめちゃんが好きなのです。絶対にはじめちゃん以外の男の人に身体を許すわけにはいかないわ、そう自分に言い聞かせていました。一刻も早くこの一連の行為を終わらせようと、恥ずかしさに潤んだ瞳で見上げながらおじさんのモノをしゃぶっていたのです。荒い息遣いのまま下側から舌を巻き付かせ、早い射精に導けるよう三〇往復ぐらい舌で扱いてからとびっきりいやらしく咥えていました。
 そうしておじさんはわたしの口に精液を吐き出していました。必ずわたしの口の中に出していました。一滴残らずわたしに飲ませるのです。制服を汚したくないというのが理由だそうですが、それだけではないような気がします。最初の頃うまく飲み込めなくてハンカチに吐き出そうとすると、おじさんはすごく怒っていました。
 射精の直前わたしは、両手をおじさんの腿について口を窄ませながら顔をングングと動かします。催す吐き気を我慢し舌を絡め、顔を一生懸命に、まるでそうするようにプログラムされたロボットみたいに縦振りします。そんな時でも視線だけはおじさんの方を見上げています。涙がたまった目で見上げています。もちろん最初は無理でした。おじさんの丁寧な指導によって、今ではそういう奉仕が可能になったのです。制服も髪の毛も乱れ、おじさんの指でイカされた後、手コキの上にフェラチオまでさせられて……わたしはなんてふしだらな女子高生になってしまったのだろうと思います。それでもおじさんのペニスを淫らにしゃぶる事を止める事は出来ません。


 おじさんの手がわたしの頭を強く押さえつけたら合図です。根元まで咥えさせられたペニスから熱くてドロリとした粘液がわたしの喉の奥に向って勢い良く発射されます。ビュッーー、ビュッーーっと音をさせて、本当にそんな音がするのです。
 額に薄っすらと汗をかくわたしは頬をすぼませて死に物狂いで飲み下して、おじさんの精液を、喉に絡まる精液を……(おじさんはザーメンと呼ぶので、手紙の中でもザーメンって書きますね)おじさんの濃厚なザーメンを一滴残らず飲み干します。ンムッ、ンググッって喉を鳴らしながら……それはおじさんがそうしろと命令するからです。おじさんは、わたしが苦しそうに頑張ってザーメンを飲み下す姿が一番好きだそうです。射精が終わっても、口からペニスを抜く事は許してもらえません。ペニスの管に残っている残り汁も吸いださないといけないからです。わたしは「じゅちゅーーーーっ、じゅるじゅるじゅる……ちゅうぅぅぅーーーー……あむっ、レロレロ……はむぅ、ああっ……」と卑猥な音をさせておじさんの残り汁を全部吸いだしてあげます。
 おじさんは、「いやらしいバキュームフェラがうまくなった。さすが生徒会長もしてて頭がいいだけはある。なんでも飲み込みが早いね。表情も出会った頃とは見違えたみたいになまめかしくなってきた。前みたいな子供の顔じゃない。」って満足そうに褒めてくれます。わたしは口からペニスを抜いて後始末を開始します。口をポッカリと開けて中にザーメンが残っていないのを確認してもらってから、おじさんの毛むくじゃら脚の内側や袋の部分、竿やお尻の穴も舌で舐めて丹念に掃除をします。この時、手を使ってはいけません。わたしはおじさんの股間に顔を埋め、顔と舌だけを忙しく動かしてペロペロと掃除を続けます。ざっくりとほつれた髪のまま……一〇分ぐらいかけて綺麗に掃除を終えると、「美雪のフェラチオはいかがでしたでしょうか……今日もおじさんのザーメンをごっくんしちゃったよ……」とお礼のキスをしてからズボンの中にしまってチャックをします。






 ある時おじさんが言っていました。「木から落ちた葉は川を流れ、いつか河口に辿り着く。もしそれが葉ではなく種ならどこかで芽を出すかもしれない。逆に途中で流れの澱みにはまり朽ち果てるかもしれない。でも、葉であろうと種であろうと、もう二度とその木に帰る事は出来ない。戻る事は出来ない。でもそれは悲しい事じゃない。それはとてもとても自然な事なんだから」と……。わたしはその時、何の事を話しているのか分かりませんでした。でも今は漠然とですが分かる気がします。葉はわたしで、木は家であり不動高校でありわたしの住んでいた世界の事なんだと思います。
 確かにこれまでわたしという葉は、木に守られ、その隣にはいつもはじめちゃんという葉が寄り添っていてくれました。台風の日にもです。でも未来永劫そうだという保障はどこにもありません。むしろそうでない可能性の方が遥かに高いとさえ思えます。その事にわたしは、わたしは気づいていないふりをしていたのだと思います。だからこそ、こういう結末に……。川面に落ちた葉は流れを遡る事は出来ません。ただ流されるだけです。たとえ上れたとしても、落ちた木に戻る事が出来るでしょうか。木は暖かく迎えてくれても、一度落ちた葉は元には戻れないモノなのです。その事は、はじめちゃんにも分かっていると思います。現実とは受け入れるモノではなく、受け入れるしかないモノなんですね。