どうにもならないぐらいもどかしくて、首をイヤイヤと振って髪を振り乱して、心がどこか遠くに堕ちてしまいそうになるのを下唇を噛んで我慢します。でも結局わたしは負けて、最後には「ダ、ダメよ、おじさん……こ、こんな事を……いけないわ……わ、わたしっ……あんっ……ああっ……んんっっ……」って恥ずかしく小さい声を出してしまいます。もしかしたらそれは、車の外まで聞こえる大きな声の時もあったかかもしれません。とにかくわたしは、我慢しきれず普段では考えられない甘く濡れた声を出してしまうのです。その声は、はじめちゃんも聞いた事がないわたしの声です。
 おじさんは、「いけないって何がいけないのかな。生徒会長もしてる優等生なのに学校の帰りにおっぱいを触られて感じるのがいけないのかな。美雪ちゃんのおっぱいとても大きいよ。こんなに綺麗なんだ、制服の中に隠してたら勿体ない。おじさんが揉んで、もっともっと大きくしてあげる。思春期の女の子はね、男に胸を揉まれると女性ホルモンの分泌が活性化されてさらに大きくなるんだよ。その証拠に進んでる女の子は胸の大きな子が多いだろ。それにしてもはじめくんという心に決めた男の子がいるのに、車の中でおっぱいを吸われて気持ち良さそうな声をあげたりして……美雪ちゃんって本当は悪い女の子なんだね」ってわたしの耳元で囁きます。わたしは「ああ、それはおじさんが……ヘンな事をするから……」と耳の先まで真っ赤にして視線を逸らします。堪らなく恥ずかしいのもありますが、胸を舐められてる顔をおじさんに見られたくないという気持ちもあるからです。
 たぶんそういう時のわたしは、すごくエッチな顔をしていたと思います。教室では生徒会長然と真面目な顔をして授業を受けているわたしなのに、ふしだらに堕ちきったいやらしい顔を……。もしその顔を見たらはじめちゃんはきっと幻滅してしまうと思います。それはとてもとても悲しい事だけど、きっと幻滅してしまうと思います。
 そうしておじさんは、キッチリと一〇分間わたしの左右の胸を舐め続けます。これはいつもそうなのです。おじさんは九分でも一一分でもなく一〇分間わたしの胸を舐めまわして、首筋と乳房の両方に幾つものキスマークを刻んでベトベトにします。もしかしたらそこには、おじさんなりの法則があるのかもしれません。処女の女子高生を性に目覚めさせる法則とか、わたしみたいに奥手で何も知らない女の子を責め落とす法則とか……。


 それからおじさんは、わたしのスカートを腰の辺りまでめくり上げ、ショーツに守られた最後の関門に指を這わせてきます。はじめちゃんも知ってると思うけどわたしは殆どがスカートスタイルです。わたしはビクッとして、慌てて両脚を閉じ合わせます。そうやって太腿でおじさんの手首を締め上げてか弱い抵抗をするのです。
(わたしは嫌なんだけど、わたしの身体ってなんかこう肉感的だよね。ホントは玲香さんみたいにスレンダーな体型がいいんだけど、でもそういう所もおじさんは気に入ってるみたい。……こう考えるとおじさんは最初からわたしの身体を目当てで近づいてきたのかもしれません。はじめちゃんへのお礼は口実で、わたしがおじさんのタイプだから一年でも二年でも時間をかけて最後まで口説き落すために……実際そう言った意味でおじさんの目的は完全に達成されました。だって、はじめちゃんにあげるつもりだったわたしの初めては……)


 でもすぐに、わたしの脚は左右に開かされてしまいます。助手席の空間に可能な限り脚を左右に開かされて信じられないぐらい恥ずかしい格好をさせられてしまいます。女の子が脚を広げさせられるというのは、それはそれは恥ずかしい事なのです。でも抗う事は出来ません。鎖骨から首筋、耳の穴にかけておじさんのベロで執拗に舐め上げられると、わたしの身体はビクビクとして力が抜けてしまうからです。おじさんはそういうわたしの弱点を熟知していて、どこをどういうふうに触ったらどんな反応をしてしまうか知り尽くしています。例えば脇の裏を舐められると口をパクパクしてしまうとか、足の指を丁寧に舐められると引き攣ったように足を突っ張らせてしまうとか。


 そうしうておじさんの指は、わたしのアソコを白いショーツの上から音もなくゆっくりと擦りだすのです。糸を引くようなっていう表現があるけどまさにぴったりだと思います。おじさんは、揃えた二本の指をアソコに添えて一定のリズムで上下に動かします。静かにゆっくりと、でも、ネチネチ、ネチネチと……。指の膨らみを使って優しく、まだ誰にも許していないわたしの大切な場所に、軽くて弱い電流を与え続けるのです。わたしはもう腰がビクビクと勝手に震えて関節が抜けてしまいそうになります。
(おじさんはわたしみたいな女の子の扱いがとてもうまいの。恐らくおじさんのテクニックに掛かれば、どんなに真面目で頑なな女の子でも、たちどころに口説き落とされて気がついたら純潔を捧げてしまっているのではないかと思います。きっとおじさんは、過去にそういった女の子をたくさん口説き落としてきたのではないのでしょうか。だから、これだけは守ろうと思っていたわたしの処女もその人達と同じようにおじさんの手によって……)


 その頃にはショーツはグッショリと濡れていて、わたしの大事な所の形がくっきりと浮き上がってしまいます。緩やかに膨らんだ丘から小さくて未熟な青リンゴを二つに割ったようなアソコの形、フサフサと生えた黒い毛も完全に見えています。
(これもおじさんに教えてもらったのですが、感じると女の子のアソコは濡れてしまうんだね)