ペッティングも体験しました。おじさんとの行為は殆どが車の中で行われていました。ファーストキスを奪われてから一週間後には、放課後になると学校の近くまで車で迎えに来てくれるようになっていたのです。はじめちゃんと一緒に下校しなくなったのはそのせいです。
 そうしてわたしは毎日、車の中で悪戯をされていました。わたしもそうされる事が分かっていて、これから時間をかけて身体中を悪戯される事を知っていながら、何度も後ろを振り返って車に乗り込むのです。たぶん、はじめちゃんが引き止めてくれないか願っていたんだと思います。
 でも、はじめちゃんの姿はなくて……車に乗るとすぐに親密なキスをされていました。たっぷりと唾を飲まされてから、車は静かに発車します。静かに、でもあっという間にスピードを上げ、幾つかの交差点と幾つかの信号を通過して車はわたしの家へと向います。その間おじさんは、助手席にあるわたしの太腿に左手を伸ばしてじっくりと撫でています。
 わたしは車窓に流れる風景に視線を運ばせながら、生徒会での議題など取りとめのない話しをして何も気づいていないふりを演じます。心はドキドキでいっぱいなのに顔だけは真面目な優等生のまま、おじさんが触りやすいよう脚の力を緩めて……。運転していてもおじさんの手は好き放題わたしの下半身を触り続けるのです。わたしの白くてむっちりとした太腿をいやらしく触り続けるのです。
 そうして近くの路地に着くとおじさんは、車を止めてサイドブレーキを引きます。「生徒会での仕事大変だったね」って言ってから慣れた手つきで、まるでそうする事が当たり前のようにわたしの制服のボタンを上からゆっくりとはずしていくのです。一つ一つ、ゆっくりと……。
 焦らしていたんだと思います。おじさんにはいつもそういう余裕がありました。何かに焦っているおじさんを見た事がありません。間の取り方がとても上手です。それに対しわたしの方は、手の平がいつの間にか汗でびっしょりになり、頭はこれからおじさんにされる淫らな行為でいっぱいになってしまいます。模範であるべき生徒会長のわたしが車の中で悪戯をされて……。生徒会長失格ですね。演劇部や、ミステリー研究会のみんなにも合わせる顔がありません。はじめちゃんにも……はじめちゃんはこんなわたしの事をどう思っているのでしょうか。もしかしたら、ここまで読んでわたしの事を軽蔑しているのでしょうか。でも、それは仕方のない事だと思います。わたしはそれだけの事をされていたし、していたのですから。


 はじめちゃんの家からもすぐ近い、銭湯の煙突がよく見えるあの路地です。そこに止めた車の中でわたしは毎日、ブラウスのボタンを外されておじさんに胸を触られていました。おじさんの手は大きくてゴツゴツしています。その手が、わたしの乳房を慎重に取りだして、ブラジャーごと乳搾りみたいに揉み搾るのです。グイグイ、グイグイって、まるで本当にミルクを搾るみたいにわたしの乳房は揉まれてしまいます。
 胸の先は痛いぐらいに疼いて視界が霞んで、それでもなんとかわたしは、授業中にはじめちゃんが居眠りをして先生にチョークの欠片を投げつけられたみたいな話しをします。気力を振り絞り、猥褻行為をされている自分を誤魔化そうとします。そうするとおじさんは、今度は一転して優しく優しくわたしの胸全体を包み込むように揉みしだいてくれます。「今日のブラジャーもシンプルで可愛いね。美雪ちゃんのおっぱいはいつ揉んでも重量感がたっぷりだ。中身が詰まっててとても綺麗だよ。毎日揉んでいても飽きない」って言ってくれて、ゆっくりと、とてもゆっくりと、まるでプロマッサージ師の人みたいにわたしの胸を甘く揉み続けてゆくのです。わたしの胸は、白い乳房はおじさんの手の中で熱を帯びて、鎖骨から下の肌にはじっとりと汗が滲んでしまい……。
(ねえ、はじめちゃん……ブラジャーをしたまま胸を揉まれるのってなんだかとってもエッチだよね。肩紐はたわんで、胸はいまにもこぼれそうになるしさ……)


 そうやっておじさんは、わたしの胸を時間をかけて丹念に揉んでくれます。まるでわたしの中に眠る何かを手探りで見つけ出すように、わたしの乳房を揉み続け搾り続けます。車内にはもったりとした甘い匂いが充満して、わたしは助手席のシートに体を深く沈めて意味の無い話題をポツポツと話しています。時々思い出したように、ガラス越しに誰かに覗かれていないか確かめて、でもそこには誰も居なくて、いつもと変わらない夕焼け色に染まった風景と長い煙突だけがあって、おじさんは運転席から体を伸ばしてわたしの胸をまさぐるのです。まさぐってキスをして、わたしは、「んんっ、ちゅっ、ぢゅっぅ……んぷっ、はぁ、はあ、ああっ……」と声を出します。
 この時わたしの乳房はおじさんの所有物となります。わたしが顔を真っ赤にして口を噤むと、おじさんはわたしの首筋にキスをしてからブラジャーを押し上げます。プルン、プルン、という感じで、本当にそんなふうにわたしの胸が上下に揺れながら姿を現して、おじさんはそういうタイミングを計るのがとても上手です。そうして嬉しそうにわたしの胸の先端を指で摘んで、抓ったり引っ張ったり押し込んだりして、玩具みたいに甚振りはじめるのです。
(そういえばおじさんは、わたしの胸を下からすくう様に持ち上げるのが好きみたいです。胸を揉むようになってからはいつも、わたしの発育と胸の重量を確かめるように下から持ち上げていました。そうしてバストを根元から引き絞って変形させます。わたしの胸は破裂寸前の水風船みたいになって、それから両方の先端を指で摘んで捻りながら引っ張る事もあるし、先端を指先で弾くこともあるんだよ。胸の先端がね、ピンッ、ピンッ、てまるでおはじきみたいに弾かれてね……)


 わたしは頭の中の神経が切れたんじゃないかと思うぐらいポワーンとして、頭がバカになるって言うのかな、喉の奥から、「ああぁぁ……痛いっ……っっ……痛いよ、おじさん……お願いだから美雪をいじめないで……」という声を絞り出します。
(おじさんは胸の大きな女の子に目がないそうです。それと清純そうな容姿も重要で、わたしはおじさんの好みにぴったりだったみたい。わたしって古風な顔立ちなのに胸とかだけは大きいから……)


 おじさんは、「美雪ちゃんの少し大きめな乳首が立った。遊んでない女子高生の生乳首だ」と言って、わたしの乳首を口に含むのです。口の中でわざとチュパチュパという音が聞こえるように吸うのです。舌先で舐めたり転がしたり唇で挟んでコリコリ刺激したりします。先端のヘリを軽く噛んだり、唇に咥えて上に引っ張りあげたりもします。そしておじさんは、わたしの胸は濃厚なミルクの味がしてとても美味しいと褒めてくれます。
(それってさ……ヘンだよね……でもおじさんはそう言うのです。もしかしたらおじさんは、わたしを本当に妊娠させて……その……あの……わたしの母乳を搾り出して飲んでみたいのかもしれません……。その頃のわたしはそんな事など想像もしませんでしたが、今のおじさんならきっとわたしを……)