本読みビーチ

【読了本】

花まんま」(朱川湊人
今年中に読むはずの本(たぶん程々200ぐらい?)の中でも、とりあえずベスト5には入るだろうという確信を持った今回の本でございます。というよりも、この作品直木賞いけまっせって思えるのですが・・・(褒めすぎかな・・・)
そもそもこの人の作品は「都市伝説セピア」で大分好印象だったので、いつ次作が出版されるのか気になっていたのですが、今年の4月に入って「さよならの空」・本作と連続リリースということで、すごい楽しみだったわけです。で、どちらを読もうか考えてましたところ、本作は短編であるとのこと。朱川湊人の短編。そそられるがままに、本作を手にしたのですが・・・・・・・・・期待を裏切らない良業物、読ませていただきました。
朱川湊人作品特有のノスタルジー駈られるミステリアスな世界観は今回も健在で、なぜか頭の中に浮かんでくる風景には、セピア色が似合うんですな〜。適度にホラー、適度に悲劇、適度に不思議をハイクオリティーに支える筆力で構成される物語は、本当にシュバラシすぎるもん(圧巻と言いたい)です。本当、なんか胸を打つんですよね、これは。個人的には表題作「花まんま」がお勧めです◎
{不満}タイトルが「花まんま」じゃあ、売れなさそうで、ちょっと悔しいこと。